ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説

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前の人にかばんがぶつかった

分類
対人マナー/謝罪 自己の表現/表情 
めあて
良い謝り方を学ぶ。
難易度
★★★
重要度
★★★
対象年齢
対象年齢: 幼児 小学生低学年 小学生高学年 中学生 高校生・大学生 成人 
対象傾向
対象傾向: PDD傾向 注意欠陥傾向 多動傾向 LD傾向 
収録
基本パック

シナリオ

イントロダクション (3人称視点)


 
歩いているとき、
君のかばんが前の人の背中にぶつかったよ。
君ならどうする。

Ⅰ 相手の顔を見て謝る (2人称視点)

児童A
あっ、だいじょうぶ?
児童B
いや、だいじょうぶ。
児童A
ほんとに、だいじょうぶ?
児童B
だいじょうぶ、だいじょうぶ。

Ⅱ 相手の顔を見ないで謝る (2人称視点)

児童A
ごめん。
児童B
ねえ、ちょっと待てよ。
児童A
ん?
児童B
そんなあやまり方がある?
児童A
あやまったんだからいいだろ。

Ⅰ 相手の顔を見て謝る (3人称視点)

児童A
あっ、だいじょうぶ?
児童B
いや、だいじょうぶ。
児童A
ほんとに、だいじょうぶ?
児童B
だいじょうぶ、だいじょうぶ。

Ⅱ 相手の顔を見ないで謝る (3人称視点)

児童A
ごめん。
児童B
ねえ、ちょっと待てよ。
児童A
ん?
児童B
そんなあやまり方がある?
児童A
あやまったんだからいいだろ。

指導上のヒント

 このシーンでは、良い謝り方を学びます。
 「ごめん」や「すみませんでした」は相手へ謝罪する言葉ですが、言葉だけでは相手に気持ちが伝わらないことを教えてください。

指導例

導入:

① 「イントロダクション」を見せる。
② 「君ならどうする」かたずねる。

展開:

① 二人称視点で、「パターンⅠ」と「パターンⅡ」を見せる。 
 違いを説明させて、どちらの謝り方をしてほしいかをたずねる。
② 指導者が良い謝り方と悪い謝り方をやってみせる。
悪い例: 横を向いている、ふてくされたような声、少し怒ったような顔 など
良い例: 相手の顔を見るまたは少し下を見る、申し訳なさそうな顔 など
 それぞれについて、どんな気持ちになったかたずねる。悪い謝り方では、相手をよけい不愉快にすることを説明する。
③ 良い謝り方をやってみるよう指示する。
 録画機能や鏡などを使って確認させる。

解説

 児童が上手に謝れないのは理由があるはずです。
・ 悪いことをしたという自覚がない。
・ 悪いことをしたら謝らなければいけないという知識がない。
・ 謝るという行為が我慢できないくらい嫌。
・ 正しい謝り方を知らない。
・ 他のことに気をとられて、謝るのを忘れている。など
 最初にできない理由を確認して、それに合った指導を考えてください。

評価

 ・ 良い謝り方と悪い謝り方の違いがわかったか?
 ・ 良い謝り方がわかったか?
 ・ 良い謝り方ができたか?



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