ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説

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友達にはさみを借りにきたよ

分類
対人マナー/誘い・要求・依頼 自己の表現/言葉づかい 
めあて
人に頼みごとをする時はていねいな話し方をこころがける。
難易度
★☆☆
重要度
★★☆
対象年齢
対象年齢: 小学生低学年 小学生高学年 中学生 
対象傾向
対象傾向: PDD傾向 注意欠陥傾向 多動傾向 LD傾向 
収録
基本パック

シナリオ

イントロダクション (1人称視点)


 
はさみをわすれたので
となりのクラスの友だちに借りにきたよ。
君ならどんなふうにたのむ?

Ⅰ ていねいな頼み方 (2人称視点)

児童A
ごめん、ハサミ忘れちゃったんだ。
児童A
もし、次の時間使わなかったら貸してくれる?
児童B
うん、OK

Ⅱ 投げやりな頼み方 (2人称視点)

児童A
次の時間、ハサミ使わないだろう。貸してくれよ。
児童A
なんだよ、けち

Ⅰ ていねいな頼み方 (3人称視点)

児童A
ごめん、ハサミ忘れちゃったんだ。
児童A
もし、次の時間使わなかったら貸してくれる?
児童B
うん、OK

Ⅱ 投げやりな頼み方 (3人称視点)

児童A
次の時間、ハサミ使わないだろう。貸してくれよ。
児童B
なんだよ。その言い方。やだよ。
児童A
なんだよ、けち

指導上のヒント

・ 気持ち良く貸してもらうには、どんな言い方が良いかを学ぶ大切なシーンです。
・ 借りるとき、「貸して?」(主語がない)と言う児童には、「目的語(はさみ)をつけないと相手に分からない」ということを指導してください。
・ 「借りない」という児童もいます。「借りない」と言う児童には、どうして借りないのかを聞きとり、それに対しての指導が必要になります。「借りたくないのか」「忘れ物は絶対しない」「借りたことがない」など。
・ 「はさみ」なら借りないけど「体操服」なら借りるという子どもには、体操服で聞いてみてください。

指導例

導入:

① 「イントロダクション」を見せる。
② 「君ならどうする」かたずねる。
③ 実際に指導者からはさみを借りるロールプレイをする。 

展開:

① 二つのパターンを見せる。
② 二つのパターンを見比べて、友だちの態度が違うことに注目させる。
③ 「お願い」をするときにはどんな相手でもていねいな言い方が必要なことを説明する。

発展:

① ていねいな言い方について、いろんな言い方を考える。
 「~してください。」「お願いします」など。
② 最後にお礼を述べることも教える。
③ これまでの学習を踏まえ、もう一度、指導者からはさみを借りるロールプレイをする。

評価

 ・ 頼みごとをするときはどんな相手でもていねいな言い方が必要なことがわかったか?
 ・ 言葉の使い方しだいで、相手の気持ちが変わることがわかったか?
 ・ ていねいな言い方について、いろいろ考えることができたか?



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