ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説

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マラソン大会が中止になった

分類
感情のコントロール/混乱 感情のコントロール/怒り 
めあて
予定が急に変更された時の対処方法を学ぶ。
難易度
★★★
重要度
★★★
対象年齢
対象年齢: 小学生低学年 小学生高学年 中学生 高校生・大学生 成人 
対象傾向
対象傾向: PDD傾向 注意欠陥傾向 多動傾向 LD傾向 
収録
基本パック

シナリオ

イントロダクション (3人称視点)

児童A
本日のマラソン大会で1位を取ることを誓います。
児童B
おまえ、マラソン得意だもんな。
児童A
まあ、去年は3位だったけどね。
児童C
さあ、体操服に着替えようか。

 
今日は楽しみにしていたマラソン大会があるんだ。
でも、突然中止になってしまった。
君ならどうする。

Ⅰ 怒る (3人称視点)

児童A
なんでだよ!
児童D
そんなこと言ってもしかたないでしょう。
児童A
嫌だ!
児童B
うるさいな~そんなことで怒るなよ。
児童A
おれはやるからな。

Ⅱ 気持ちを切り替える (3人称視点)

児童A
しょうがないよな・・・
児童A
あのさぁ。どこに移動するの?
児童B
体育館だよ。一緒に行こう。
児童A
うん。

Ⅲ 混乱する (3人称視点)

児童A
どうしよう・・・
児童A
じゃ次は何を用意したらいいんだ?わからないよ!!
児童B
だいじょうぶ?
児童A
えっと。えっと。

指導上のヒント

 PDD傾向、ADHD傾向の児童は、突然の予定変更に対応するのが苦手だと言われています。
 予定が急に変更されたときの子どもの様子をしっかり把握しておくことは大切です。
・パニックになる。
・暴力的になる。
・やる気がなくなる。など
また、それが少しでも緩和する方法を児童いっしょに話し合ってください。
・パニックになりそうなら、保健室に行く。
・暴れそうになったら、心の中で10を数える。
・「いやだー」と1回だけ叫んで、落ち着く。
・深呼吸する。こぶしを握って我慢する。など
 やってみようと思っている方法をまわりの人にも伝えて、本人の努力を認めることで、次のステップに行くことができると思います。

指導例

導入:

① 「イントロダクション」を見せる。
② 「君ならどうする」かたずねる。

展開:

① まわりの児童の態度・表情・言葉に注目させる。
② まわりの児童の気持ちを考えさせる。
③ 自分にとっても、まわりにとっても良い方法を考えさせる。
・ 保健室に行く。
・ 心の中で10を数える。
・ 「いやだー」と1回だけ叫んで、落ち着く。
・ 深呼吸する。
・ こぶしを握って我慢する。など
対象児童にとって、できそうなことを話し合う。

評価

 ・ パニックになった時のまわりの人の気持ちを知ることができたか?
 ・ パニックになった時の対処方法を考えることができたか?



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