ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説
10110 | 隣の子の点数が悪かった |
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イントロダクション (3人称視点)
テストを返してもらった。
隣の席を見ると、24点のテストが見えた。
君ならどうする。
隣の席を見ると、24点のテストが見えた。
君ならどうする。
Ⅰ いろいろ聞いてみる (2人称視点)
児童A
24点だったんだ
児童B
見るなよ!
児童A
なぜ、そんなに悪い点数なの。
児童A
勉強してなかったの。
児童A
もっと勉強しなくちゃね。
児童B
黙れよ!
Ⅰ いろいろ聞いてみる (3人称視点)
児童A
24点だったんだ
児童B
見るなよ!
児童A
なぜ、そんなに悪い点数なの。
児童A
勉強してなかったの。
児童A
もっと勉強しなくちゃね。
児童B
黙れよ!
Ⅱ 見なかったことにする (3人称視点)
PDDの傾向をもつ児童の中には、全く悪意が無いのに平気で他人を傷つける言葉を投げかける子がいます。これは多くのトラブルの原因となります。
ここでは、みんなで「言われたら嫌なことリスト」を作成することにより、他者にもそれぞれ違った「言われたら嫌なこと」があるという気づきを促します。
導入:
① 本人にとって「言われたら嫌なこと」をリストにする。
② 指導者も同じようにリストを作ることで、自分以外の人にも「言われたら嫌なこと」があることを教える。他の人にも聞くことで、人それぞれ違った「言われたら嫌なこと」があることに気づかせる。
③ リストを見ながら、「もし誰かに言われたら、どんな気持ちになるか」を考えさせる。
④ 「イントロダクション」を見せる。
⑤ 「君ならどうする」かたずねる。
展開:
① 二つのパターンを見せる。
どちらが児童Bにとって心地よい対応かを考えさせる。
・ 「言われたら嫌なこと」が、誰にでもあることを理解できたか?
・ 「言われたら嫌なこと」は、人それぞれ違うことが理解できたか?
・ 「言われたくないだろうな」と推測できた時にどのように対応したらよいかわかったか?