ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説

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窓ガラスを割ってしまったよ

分類
対人マナー/謝罪 そのほか/責任ある行動 
めあて
責任について考える。
難易度
★★☆
重要度
★★★
対象年齢
対象年齢: 幼児 小学生低学年 小学生高学年 中学生 高校生・大学生 成人 
対象傾向
対象傾向: PDD傾向 注意欠陥傾向 多動傾向 LD傾向 
収録
基本パック

シナリオ

イントロダクション (1人称視点)

児童A
うわっ。やっべ。
先生
こらっ!なにしてるの!!

 
昼休み、友達と教室でボールで遊んでいたら、
窓ガラスを割ってしまった。
先生がやってきた。
きみならどうする。

Ⅰ 謝る (2人称視点)

児童A
すいませんでした・・・
先生
もうっ、怪我はないですか?

Ⅱ 友達のせいにする (2人称視点)

児童A
だって。吉田君が思い切り投げるから
先生
あなたも一緒に遊んでいたんでしょ!!
先生
まずは謝りなさい!!
児童A
だってさ~
先生
まだ、友達のせいにするの?!

指導上のヒント

 ここでは責任について考えます。
 このシーンのように、子どもどうしで遊んでいて何かを壊してしまうことはよくあることです。直接ボールを投げてガラスを割ってしまった児童は自分の責任を認めるのですが、いっしょに遊んでいた児童は「~さんのせいだ」と自分の責任を認めません。
 友だちの投げたボールが当たったのが直接の原因ですが、危険な場所でいっしょにボール遊びをしたことが間接的な原因であることが理解できれば、責任について、より広い考え方ができるようになると思います。

指導例

導入:

① 「イントロダクション」を見せる。
 指導者が「いっしょにボール遊びをしていたら、友だちの投げたボールでガラスが割れちゃった。」と説明する。特に「友だちの投げたボールで」を強調する。
② 「君ならどうする」かたずねる。

展開:

① 両方のパターンを見せる。
 「パターンⅠ」で児童Aがなぜ謝ったのか考えさせる。
② 責任について説明する。
 友だちの投げたボールが当たったのが直接の原因だが、危険な場所でいっしょにボール遊びをしたことが間接的な原因であることを説明する。
③ 自分の責任で人に迷惑をかけたら、まず謝ることが大切であることを教える。

評価

 ・ 責任について理解できたか
 ・ 自分の責任で迷惑をかけたら、まず謝ることが大切であることがわかったか。



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