ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説

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会話中の人に話しかける

分類
対人マナー/会話にはいる 
めあて
会話中の人に割り入る方法を学ぶ。
難易度
★★★
重要度
★★☆
対象年齢
対象年齢: 小学生低学年 小学生高学年 中学生 高校生・大学生 成人 
対象傾向
対象傾向: PDD傾向 注意欠陥傾向 多動傾向 LD傾向 
収録
基本パック

シナリオ

イントロダクション (3人称視点)


 
友だち二人が話しています。
明日、遠足があるのかを知りたいのだけど、
君ならどのようにたずねる?

Ⅰ 突然割り込む (3人称視点)

児童A
明日、遠足だっけ?

Ⅱ ことわってから入る (3人称視点)

児童A
ごめん。ちょっと聞いてもいい?

Ⅲ ていねいにことわってから入る (3人称視点)

児童A
すみませんが、教えてもらってもよろしいでしょうか?

指導上のヒント

 指導者は事前に児童が普段どのような形で、会話に入っているかを把握しておく必要があります。(担任や保護者に確認する。)
・ 突然会話に入ってきて、トラブルになっている。
・ 自分の話ばっかりして嫌がられている。
・ ていねいすぎて、友だちに敬遠されている。
・ どんな相手でも、友達感覚の話しかけ方をしている。
 トラブルに応じて、指導の展開は柔軟に対応してください。相手が自分の言動で、不快になったり、楽しくなったりすることを体験することで、自分がなぜトラブルになっているかを考えさせる。そして、相手を尊重した態度がコミュニケーションの基礎であることに気づかせる。
 ここでのねらいは、話している人の間に入ることの難しさを感じてもらうことです。
 もう一つのねらいは、相手によって態度や言葉遣いを変える必要があるということに気づかせることです。
 相手を尊重した言葉遣いや態度のパターンを増やしていくことが大切です。

指導例

導入:

① 「イントロダクション」を見せる。
② 「君ならどうする」かたずねる。
③ すべてのパターンを見せる。

展開:

① それぞれのパターンの話しかけについて、良い点、悪い点を考えさせる。
② 児童が話しかけられる役になり、指導者は話しかける役になってロールプレイする。
③ 友だちに話しかけた時に、怒られたり無視されたりした経験はないかをたずねる。
④ 相手に不快感を与えずに会話の中に割り込んで、自分の要件を伝える方法を考えさせる。
⑤ 話しかける相手が
・ 先生のとき
・ 友だちのとき
・ 家にいるお母さんのとき
・ 道であったおじいさんのとき
・ お店の店員さんのとき
などのパターンで態度や言葉遣いが相手によって代わることを説明し練習させる。

評価

 ・ 会話中の人に割り入る方法がわかったか。



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