ソーシャルスキルトレーニング シナリオ解説
10158 | 友だちがCDを買ってもらったよ |
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イントロダクション (1人称視点)
児童B
きのう、私、CD買ってもらったんだ。
児童B
すごいでしょう
友だちがCDを買ってもらったんだって、
君ならどんな言葉をかけるかな?
君ならどんな言葉をかけるかな?
Ⅰ 自慢話をたたえる (2人称視点)
児童B
きのう、私、CD買ってもらったんだ。
児童B
すごいでしょう
児童A
すごいね。また聞かせて
児童B
うん。
Ⅱ 自慢話で返す (2人称視点)
児童B
きのう、私、CD買ってもらったんだ。
児童B
すごいでしょう
児童A
ええ、そうなんだ。
児童A
でも私30枚くらい持ってるよ。
児童B
そうなんだ。
Ⅲ 自慢をおとしめる (2人称視点)
児童B
きのう、私、CD買ってもらったんだ。
児童B
すごいでしょう
児童A
それ、自慢なの?
Ⅰ 自慢話をたたえる (3人称視点)
児童B
きのう、私、CD買ってもらったんだ。
児童B
すごいでしょう
児童A
すごいね。また聞かせて
児童B
うん。
Ⅱ 自慢話で返す (3人称視点)
児童B
きのう、私、CD買ってもらったんだ。
児童B
すごいでしょう
児童A
ええ、そうなんだ。
児童A
でも私30枚くらい持ってるよ。
児童B
そうなんだ。
Ⅲ 自慢をおとしめる (3人称視点)
児童B
きのう、私、CD買ってもらったんだ。
児童B
すごいでしょう
児童A
それ、自慢なの?
相手の気持ちを考えて返答することがコミュニケーションの基本です。
児童Bの「すごいでしょう」は客観的に「すごいかすごくないか」をたずねているわけではなく、単に同意を求めているにすぎません。
相手の自慢話に常に乗る必要はありませんが、自慢話だと気づいて対応できれば、コミュニケーションもスムーズにすすむことを伝えてください。
導入:
① 「イントロダクション」を見せる。
② 「君ならどうする」かたずねる。
展開:
① 両方のパターンを見せる。
② 指導者が児童A、対象児童が児童Bの役になってロールプレイする。
それぞれのパターンで児童Bの気持ちを考えさせて相手の返答によって、心地よかったり不快になることに気づかせる。
③ もっと良い返答があるか考えさせる。
相手を上手にほめることにより、良好な関係を維持することができます。
自慢話は相手が自分のことをほめて欲しいと思っているわけですから、対応は比較的容易です。
負けたくない気持ちから自慢話を自慢話で返すのはいい方法ではないことを教えてください。
・ 自慢話であることがわかった?
・ 自慢話を自慢話で返すことがあまり良くないことだとわかったか?
・ 自分の返答によって、相手が心地よかったり、不快になることがわかったか?
・ 相手の気持ちを思いやった言動ができたか?